自分のことをもっと好きになる

こんにちは。道家道学院総本部です。


★━━━━━━━━━━━━━★

老子の言葉

『曲なれば即ち全うす』


私たちは子供の頃から、人生は横道にそれずに、真っ直ぐに道を踏み外さずに生きるのが、最良の生き方だと、教えられてきました。


ですが、老子の語る無為自然の宇宙の法則から見れば、ちょっと曲がっているのが自然で良いのです。


森に育つ木について考えてみれば、真っ直ぐすくすくと成長した木は、便利なので、すぐ切り倒されて人間に利用されてしまっています。


ところが、幹があちらへ曲がったり、こちらへ曲がったりして、節が多いような木は、材木になりにくいので、だれも見向きもしません。


そのために、老木になるまで切り倒されず、本来の木としての長い寿命を全うすることができるのです。


人の一生も同じです。


才能に溢れて、それを惜しみなく発揮することは、よいことのようですが、有用な人材として認められ、早くから出世競争の波にもまれ、多くの人に妬まれたり、利用されたりする人生は決して幸せとはいえません。


また、全く欠点のない、非の打ち所のないように見える人は、回りの人をかえって緊張させます。


なぜなら、本当に完璧な人など、世の中にはいないからです。


自分が曲がっている、欠けていることを、すなおに受け入れて、ありのままにいる人こそが、多くの人と協力し、支え合って、大きな仕事を完成させたり、幸せな家庭を築いたりできるのです。


人もちょっと曲がっているのがいいのです。


足りないところがあってこそ補ってくれる人が現れる、

そう知れば、少し曲がっていて、少し足りない自分のことを、もっと好きになれるのではないでしょうか。


生きるタオより


名著に学ぶ

―「定本・老子道徳経の読み方」より―


曲がれば即ち全うし、枉なれば則ち直し


TAO Life Amazon

「TAOLIFE」は、心と体の調和、豊かな生活、そして明るい未来を求めるあなたに寄り添う道家道学院のオンラインショップです。